皮膚疾患の病変の深さ|第103回医師国家試験C8

第103回医師国家試験 C8(2009年)

正答:c

問題

表皮に変化がみられるのはどれか。

a.蕁麻疹

b.網状皮斑

c.接触皮膚炎

d.結節性紅斑

e.蜂巣炎〈蜂窩織炎〉

正答の理由

公式正答はcです。接触皮膚炎は湿疹反応で、急性期には表皮細胞間の浮腫である海綿状態が起こり、小水疱も生じます。アレルギー性では感作T細胞が表皮に集まり、皮膚炎の主座が表皮にあります。他の4つの主座は真皮以下です。

各選択肢の検討

a.蕁麻疹。誤り。膨疹は肥満細胞などから放出された物質による真皮の浮腫で、表皮の変化が主体の疾患ではありません。

b.網状皮斑。誤り。皮膚の血流低下で表在の静脈叢が目立つ網目状の変色です。生検の標的も真皮深層から皮下の血管で、表皮の病変ではありません。

c.接触皮膚炎。正しい。海綿状態、小水疱などの表皮の変化がみられます。

d.結節性紅斑。誤り。皮下脂肪組織に炎症が起こる脂肪織炎の代表です。

e.蜂巣炎〈蜂窩織炎〉。誤り。皮膚と皮下組織の急性細菌感染症で、主座は表皮より深い層です。腫れに伴う二次的な表皮の浮腫はありえますが、接触皮膚炎のように表皮が病変の主座にはなりません。

覚えるポイント

湿疹・皮膚炎は表皮の海綿状態が特徴。蕁麻疹は真皮、結節性紅斑は皮下脂肪組織が主座。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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