電解質補正を目的とする輸液の適応|第103回医師国家試験C4

第103回医師国家試験 C4(2009年)

正答:b

問題

電解質補正を目的とする輸液を行うのはどれか。

a.誤嚥

b.激しい嘔吐と下痢

c.けいれん重積状態

d.喘息発作重積状態

e.アナフィラキシーショック

正答の理由

公式正答はbです。嘔吐や下痢ではナトリウムと水が失われて細胞外液量が減ります。さらに長引く嘔吐では胃酸の喪失から代謝性アルカローシスとカリウム喪失が、慢性の下痢では消化管からのカリウム喪失が起こるため、水と電解質を補う輸液の目的が明確です。

各選択肢の検討

a.誤嚥。誤り。治療は誤嚥した物質と感染の有無で決まり、電解質補正が目的の病態ではありません。

b.激しい嘔吐と下痢。正しい。ナトリウム、カリウムなどの喪失と脱水を、輸液で補います。

c.けいれん重積状態。誤り。優先するのはけいれんを止める薬物治療です。電解質異常などの代謝異常が原因の場合を除き、電解質補正は目的になりません。

d.喘息発作重積状態。誤り。治療の中心は吸入β2刺激薬などによる気道閉塞の解除です。

e.アナフィラキシーショック。誤り。治療の第一はアドレナリンで、輸液は持続する低血圧に対する循環血液量の維持が目的です。

覚えるポイント

嘔吐と下痢は水だけでなくナトリウムやカリウムも失うため、輸液で電解質まで補う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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