血圧の生理的変動|第103回医師国家試験C3

第103回医師国家試験 C3(2009年)

正答:d

問題

血圧で正しいのはどれか。

a.起床時が最も低い。

b.運動中は低下する。

c.入浴後に上昇する。

d.加齢とともに上昇する。

e.上肢よりも下肢が低い。

正答の理由

公式正答はdです。加齢で動脈壁の弾性が低下して硬くなると、血液を送り出すのに高い収縮期血圧が必要になり、収縮期血圧の上昇と高血圧の増加につながります。拡張期血圧は同じようには上がらず、脈圧が開くことも押さえておきます。

各選択肢の検討

a.起床時が最も低い。誤り。正常な日内変動では夜間の血圧が昼間より10〜20%低く、起床時には血圧が立ち上がる方向に変化します。

b.運動中は低下する。誤り。運動中は血圧が上昇し、高強度の運動では上昇が著しいため注意が必要です。

c.入浴後に上昇する。誤り。湯につかって温まると血圧は下がり、勤労者の研究では入浴後60分以内の家庭血圧も入浴前より低くなっていました。注意喚起される血圧上昇は、寒い脱衣所での寒冷曝露や湯に入った直後の短時間の変化で、特に高齢者で目立ちます。

d.加齢とともに上昇する。正しい。動脈硬化の進行により収縮期血圧が上がり、高血圧の有病率も年齢とともに増えます。

e.上肢よりも下肢が低い。誤り。一般集団の仰臥位では足首の収縮期血圧は上腕より平均17 mmHg高くなります。下肢が低ければ閉塞性動脈疾患などの血管病変を考えます。

覚えるポイント

血圧は夜間に低く、運動で上がり、加齢で収縮期が上がる。正常なら下肢の収縮期血圧は上肢より高い。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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