第103回医師国家試験 B38(2009年)
正答:a・e
問題
精神障害者の社会復帰のための施設はどれか。2つ選べ。
a.授産所
b.ホスピス
c.児童相談所
d.保護観察所
e.ナイトホスピタル
正答の理由
公式正答はaとeです。授産施設は、雇用されることが難しい精神障害者に訓練と仕事を提供し、社会復帰を促します。ナイトホスピタルは、日中は社会で働き、夜間だけ病院で治療を受ける形態です。なお、授産施設を含む旧来の社会復帰施設は、障害者自立支援法により新しいサービス体系へ移行しました。
各選択肢の検討
a.授産所。正しい。訓練と職業を与えて自活と社会復帰を支える施設です(出題当時の制度)。
b.ホスピス。誤り。終末期の緩和ケアを担う場所です。
c.児童相談所。誤り。児童福祉法に基づき都道府県が設置する、児童福祉の相談機関です。
d.保護観察所。誤り。更生保護法に基づき、保護観察や犯罪予防を担う機関です。
e.ナイトホスピタル。正しい。働きながら夜間に病院で治療を受ける形態です。日本の制度上の定義は確認できておらず、報告は1950年代の英国のものです。
覚えるポイント
精神障害者の社会復帰を支える場に、訓練と仕事を提供する授産施設と、昼は働き夜に病院へ戻るナイトホスピタルがある。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- 精神障害者社会復帰施設の概要(厚生労働省 審議会資料)
- An Experiment with a Psychiatric Night Hospital (Bierer J, Browne IW. Proc R Soc Med)
- 平成22年版厚生労働白書 資料編(障害福祉サービスの体系と新体系への移行)
- 緩和ケアチーム活動の手引き 第2版(日本緩和医療学会)
- 児童福祉法(e-Gov法令検索)
- 更生保護法(e-Gov法令検索)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。