第103回医師国家試験 B33(2009年)
正答:b・c
問題
気管内投与できるのはどれか。2つ選べ。
a.ジゴキシン
b.リドカイン
c.アドレナリン
d.塩化カルシウム
e.重炭酸ナトリウム
正答の理由
公式正答はbとcです。確認した小児二次救命処置の指針では、静脈路・骨髄路が取れないときの気管内投与は脂溶性の薬(リドカイン、アドレナリン、アトロピン、ナロキソン)に限られ、重炭酸ナトリウムやカルシウムのような非脂溶性の薬は気管を傷害するので投与しません。静脈路・骨髄路が優先で、気管内投与は効果が一定しない代替手段です。成人の指針と出題当時の国内指針の本文は確認できていません。
各選択肢の検討
a.ジゴキシン。誤り。気管内投与できる薬として挙げられていません。
b.リドカイン。正しい。脂溶性で気管内投与できる薬の一つです。
c.アドレナリン。正しい。気管内投与できますが、用量は静注の約10倍が目安とされ、効果は一定しません。
d.塩化カルシウム。誤り。非脂溶性で気管を傷害するため、気管内に投与してはいけません。
e.重炭酸ナトリウム。誤り。非脂溶性で気管を傷害するため、気管内に投与してはいけません。
覚えるポイント
気管内投与できるのは脂溶性のリドカイン・アドレナリン・アトロピン・ナロキソン。第一選択は静脈路・骨髄路。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- 2020 Korean Guidelines for Cardiopulmonary Resuscitation. Part 7. Pediatric advanced life support
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。