パルスオキシメータの誤差要因|第103回医師国家試験B32

第103回医師国家試験 B32(2009年)

正答:c

問題

経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉と動脈血酸素飽和度〈SaO₂〉とが乖離を示した。

原因として考えにくいのはどれか。

a.脱水

b.低体温

c.高血糖

d.マニキュア

e.一酸化炭素中毒

正答の理由

公式正答はcです。パルスオキシメータは2波長の光の吸収差と拍動成分からSpO₂を求めるので、誤差の原因は異常ヘモグロビン、低灌流、光の透過を妨げるものなどです。血糖値はこの測定原理に関わらず、確認した総説の誤差要因一覧にも挙がっていません。

各選択肢の検討

a.脱水。考えられる。循環血液量が減ると末梢が低灌流になり、拍動信号が弱くなって誤差の原因になりえます。

b.低体温。考えられる。末梢血管収縮を伴う低灌流状態として、不正確な値の原因に挙げられています。

c.高血糖。考えにくい(正答)。ブドウ糖はこの測定の対象ではなく、誤差要因の一覧にもありません。

d.マニキュア。考えられる。特に黒など濃い色で、SpO₂とSaO₂の差が大きくなると報告されています。

e.一酸化炭素中毒。考えられる。通常の2波長の機器はCOHbを区別できないので、SpO₂が実際のSaO₂より高く出ます。

覚えるポイント

SpO₂の誤差要因は異常Hb(COHb・MetHb)、低灌流(低心拍出・血管収縮・低体温)、色素、マニキュア、体動。血糖値は関係しない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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