第103回医師国家試験 B3(2009年)
正答:d
問題
国際生活機能分類〈ICF〉で誤っているのはどれか。
a.障害を健康状態の構成要素とする。
b.障害を「実行状況」と「能力」とでとらえる。
c.障害への環境因子の影響を考慮する。
d.心身の構造の異常を「能力低下」と呼ぶ。
e.人生および社会生活場面での制限を「参加制約」と呼ぶ。
正答の理由
公式正答はdです。ICFで心身機能・身体構造上の問題は「機能障害(構造障害を含む)」と呼び、「能力低下」という用語は使いません。障害は機能障害・活動制限・参加制約を含む包括用語です。
各選択肢の検討
a.障害を健康状態の構成要素とする。正しい扱い。ICFは「疾病の結果」の分類から「健康の構成要素」の分類へ移行し、生活機能と障害を健康の側面として記述します。
b.障害を「実行状況」と「能力」とでとらえる。正しい。活動と参加は、現在の環境での実行状況と標準的環境での能力の2つで評価します。
c.障害への環境因子の影響を考慮する。正しい。環境因子はすべての構成概念と相互作用するとされ、ICIDHから加わった重要な視点です。
d.心身の構造の異常を「能力低下」と呼ぶ。誤り。ICFの用語は「機能障害(構造障害を含む)」です。
e.人生および社会生活場面での制限を「参加制約」と呼ぶ。正しい。参加は生活・人生場面への関わりで、その問題が参加制約です。
覚えるポイント
ICFの障害は機能障害・活動制限・参加制約の3つ。活動と参加は能力と実行状況で評価し、環境因子を組み込む。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。