掌蹠膿疱症と胸肋鎖骨病変・病巣感染|第103回医師国家試験A56

第103回医師国家試験 A56(2009年)

正答:d

問題

40歳の女性。両足の皮疹を主訴に来院した。病変部からの細菌・真菌培養は陰性である。胸骨部の痛みを訴えている。右足の写真(別冊No.19)を別に示す。

この疾患と関連の深いのはどれか。

a.慢性肝炎

b.慢性腎炎

c.多発神経炎

d.慢性扁桃炎

e.間質性肺炎

別冊No.19 右足の写真。足底内側から踵にかけて紅斑と褐色調の小さな膿疱・痂皮が散在している。
別冊No.19 / 出典:厚生労働省・第103回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

公式正答はdです。足底の紅斑に膿疱が散在し、培養陰性で無菌性、さらに胸骨部痛があるので、掌蹠膿疱症とその骨関節病変(胸肋鎖骨部の過骨や掌蹠膿疱症性関節炎)を考えます。誘因は喫煙と扁桃炎・歯周炎などの病巣感染で、特に日本の報告で扁桃との関連が言われ、扁桃摘出が皮膚や骨関節の症状を改善した報告があります。

画像の見方

足底の内側縁から踵にかけて、紅斑を背景に小さな膿疱・褐色の痂皮が散在し、一部に鱗屑を伴う。

各選択肢の検討

a.慢性肝炎。誤り。本症の誘因・関連として挙げられる病態ではありません。

b.慢性腎炎。誤り。本症の誘因や関連疾患として腎炎は挙げられていません。

c.多発神経炎。誤り。本症の皮疹や胸骨部痛と結びつく病態ではありません。

d.慢性扁桃炎。正しい。扁桃炎は掌蹠膿疱症の代表的な病巣感染で、扁桃摘出が検討されます。

e.間質性肺炎。誤り。本症の関連疾患として挙げられていません。

覚えるポイント

掌蹠の無菌性膿疱+胸骨部痛は掌蹠膿疱症。誘因は喫煙と慢性扁桃炎などの病巣感染。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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