第103回医師国家試験 A19(2009年)
正答:c
問題
産道感染が問題とならないのはどれか。
a.淋菌
b.B群レンサ球菌(GBS)
c.風疹ウイルス
d.B型肝炎ウイルス
e.単純ヘルペスウイルス
正答の理由
先天性風疹は胎児が子宮内で感染するもので、感染経路は産道ではありません。小頭症、白内障、心奇形、難聴などの先天異常や胎児死亡が問題になります。他の4つはいずれも分娩時の感染が問題となる病原体です。公式正答はcです。
各選択肢の検討
a.淋菌。誤り(問題となる)。分娩時に感染して新生児結膜炎の原因になります。予防のため母体の検診と治療、出生時の点眼が行われます。
b.B群レンサ球菌(GBS)。誤り(問題となる)。分娩時に獲得され、早発型新生児敗血症の主要な原因菌です。
c.風疹ウイルス。正しい(問題とならない)。胎内感染で先天性風疹を起こします。
d.B型肝炎ウイルス。誤り(問題となる)。感染の多くは分娩時です。HBs抗原・HBe抗原ともに陽性の母親では70〜90%に達するため、出生後の免疫予防を行います。
e.単純ヘルペスウイルス。誤り(問題となる)。通常は分娩時に感染し、活動性の性器病変があれば帝王切開を行います。
覚えるポイント
風疹は経胎盤の先天感染。淋菌・GBS・HBV・HSVは産道感染が問題になる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- Congenital Rubella – Pediatrics – MSD Manual Professional Edition
- Neonatal Conjunctivitis – Pediatrics – MSD Manual Professional Edition
- Neonatal Sepsis – Pediatrics – MSD Manual Professional Edition
- Neonatal Hepatitis B Virus (HBV) Infection – Pediatrics – MSD Manual Professional Edition
- Neonatal Herpes Simplex Virus (HSV) Infection – Pediatrics – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。