第103回医師国家試験 A18(2009年)
正答:b
問題
小児気管支喘息で誤っているのはどれか。
a.最も多い原因抗原はハウスダストである。
b.アトピー型よりも感染型が多い。
c.発作時には呼気の延長がみられる。
d.重症発作では呼吸音は減弱する。
e.副腎皮質ステロイド吸入が有効である。
正答の理由
厚生労働省の資料は、小児喘息の特徴として90%以上がアトピー型であること、すなわち環境アレルゲンに対するIgE抗体が証明できることを挙げています。アトピー型より感染型が多いという記述は逆です。ただし米国の医学事典には、幼児期の喘鳴を追った研究で5歳時点の喘息診断の多数が非アレルギー型だったとの記載もあり、割合は対象や年齢で変わります。非アレルギー型は感染型と同じ意味ではありません。公式正答はbです。
各選択肢の検討
a.最も多い原因抗原はハウスダストである。正しい記述。資料ではハウスダスト・ダニを主要なアレルゲンとして環境整備の中心に置いています。
b.アトピー型よりも感染型が多い。誤り(これが正答)。資料では90%以上がアトピー型です。
c.発作時には呼気の延長がみられる。正しい記述。呼気性喘鳴と呼気延長は喘息発作の所見です。
d.重症発作では呼吸音は減弱する。正しい記述。呼吸不全の段階では著明な呼吸困難と呼吸音減弱がみられ、気流がさらに低下した状態を示します。
e.副腎皮質ステロイド吸入が有効である。正しい記述。頻回の発作がある児の維持療法の柱です。
覚えるポイント
小児喘息は大半がアトピー型で、ダニ対策と吸入ステロイドが要点。重症では喘鳴・呼吸音が弱くなる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- 小児喘息(厚生労働省 リウマチ・アレルギー情報 第3章)
- Wheezing and Asthma in Infants and Young Children – Pediatrics – MSD Manual Professional Edition
- Asthma – Pulmonology – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。