酸塩基平衡異常の原因|第103回医師国家試験A16

第103回医師国家試験 A16(2009年)

正答:b・d

問題

組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a.下痢 ── 代謝性アルカローシス

b.嘔吐 ── 代謝性アルカローシス

c.過換気 ── 呼吸性アシドーシス

d.慢性腎不全 ── 代謝性アシドーシス

e.慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉 ── 呼吸性アルカローシス

正答の理由

何が失われ、何が溜まるかで考えます。嘔吐は胃酸(HCl)の喪失で代謝性アルカローシスに、腎不全は酸の排泄低下で代謝性アシドーシスになります。下痢はHCO3−の喪失、過換気はCO2の排出過剰、COPDはCO2の貯留です。公式正答はb・dです。

各選択肢の検討

a.下痢 ── 代謝性アルカローシス。誤り。腸液のHCO3−を失うので、代謝性アシドーシスになります。

b.嘔吐 ── 代謝性アルカローシス。正しい。遷延する嘔吐はHClと体液量を失い、代謝性アルカローシスの代表的な原因になります。

c.過換気 ── 呼吸性アシドーシス。誤り。CO2が減るので呼吸性アルカローシスです。

d.慢性腎不全 ── 代謝性アシドーシス。正しい。腎不全はアニオンギャップ開大性の代謝性アシドーシスの原因です。

e.慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉 ── 呼吸性アルカローシス。誤り。慢性呼吸性アシドーシスの代表例です。

覚えるポイント

嘔吐は代謝性アルカローシス、下痢と腎不全は代謝性アシドーシス、過換気は呼吸性アルカローシス、COPDは呼吸性アシドーシス。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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