学校の脊柱側弯症検診で着目する所見|第102回医師国家試験I16

第102回医師国家試験 I16(2008年)

正答:b・c

問題

学校における脊柱側弯症検診で着目すべき所見はどれか。2つ選べ。

a.漏斗胸

b.肋骨の隆起

c.肩甲骨の位置

d.仙椎部の腫瘤

e.Lasègue徴候

正答の理由

公式正答はb・cです。日本整形外科学会は側弯症で生じる変形として、左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭の変形、前かがみの姿勢で後ろから背中をみたときの肋骨や腰部の隆起を挙げています。MSDも、片方の肩が高くみえることや胸郭の非対称で気づかれ、前屈時に弯曲が最も目立つとしています。したがって前屈での肋骨隆起と肩甲骨の位置が検診の着眼点です。

各選択肢の検討

a.漏斗胸。誤り。前胸壁(胸骨)が陥凹する胸郭変形で、背部から脊柱の弯曲と回旋をみる側弯症検診の着眼点ではありません。

b.肋骨の隆起。正しい。前かがみの姿勢で後ろから背中をみたときの肋骨の隆起は、椎体の回旋を反映する側弯症の代表的所見です。

c.肩甲骨の位置。正しい。肩甲骨の突出や左右の肩の高さの違いは側弯症で生じる変形として挙げられています。

d.仙椎部の腫瘤。誤り。腰仙部の皮膚所見(嚢の膨隆、陥凹、多毛、色素斑など)は二分脊椎・潜在性脊髄異形成を疑う所見で、側弯症検診の着眼点ではありません。

e.Lasègue徴候。誤り。下肢伸展挙上により下肢へ放散する痛みが出る所見で、腰椎椎間板ヘルニアなどによる腰仙部神経根症に感度が高い診察法です。

覚えるポイント

側弯症検診は前屈位で背部から見る。肋骨・腰部の隆起、肩と肩甲骨の高さ、腰の高さの非対称を見る。確定にはX線(Cobb角)が必要。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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