卵巣の表層上皮性・間質性腫瘍|第102回医師国家試験I10

第102回医師国家試験 I10(2008年)

正答:d・e

問題

卵巣の表層上皮性・間質性腫瘍はどれか。2つ選べ。

a.線維腫

b.莢膜細胞腫

c.顆粒膜細胞腫

d.漿液性嚢胞腺腫

e.粘液性嚢胞腺腫

正答の理由

公式正答はd・eです。卵巣腫瘍は由来組織から上皮性腫瘍(表層上皮性・間質性腫瘍)・胚細胞腫瘍・性索間質性腫瘍の3つに大別されます。漿液性嚢胞腺腫と粘液性嚢胞腺腫は表層上皮に由来する上皮性腫瘍で、嚢胞腺腫は漿液性か粘液性が多いとされます。一方、線維腫と莢膜細胞腫はWHO分類の性索間質性腫瘍のうち純粋間質性腫瘍、顆粒膜細胞腫は純粋性索腫瘍に分類されます。なお「表層上皮性・間質性腫瘍」は出題当時の名称で、現在は「上皮性腫瘍」と呼ばれています。

各選択肢の検討

a.線維腫。誤り。WHO分類の性索間質性腫瘍のうち純粋間質性腫瘍に分類される線維芽細胞由来の腫瘍で、腹水・胸水を伴うとMeigs症候群と呼ばれます。

b.莢膜細胞腫。誤り。莢膜細胞に由来し、線維腫とともに純粋間質性腫瘍に分類されます。莢膜細胞由来の腫瘍はしばしばエストロゲン産生性を示します。

c.顆粒膜細胞腫。誤り。顆粒膜細胞は原始性索に由来し、成人型・若年型顆粒膜細胞腫として純粋性索腫瘍に分類されます。

d.漿液性嚢胞腺腫。正しい。卵巣表層上皮に由来する上皮性腫瘍で、嚢胞腺腫は漿液性か粘液性が多いとされ、その代表です。

e.粘液性嚢胞腺腫。正しい。同じく上皮性腫瘍で、粘液を容れる多房性の嚢胞を形成します。

覚えるポイント

線維腫・莢膜細胞腫・顆粒膜細胞腫は性索間質性腫瘍。漿液性・粘液性の嚢胞腺腫が上皮性(旧・表層上皮性・間質性)腫瘍。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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