HBs抗原陽性患者への感染対策(標準予防策)|第102回医師国家試験H14

第102回医師国家試験 H14(2008年)

正答:d

問題

HBs抗原陽性の入院患者を診療する際の感染対策として必ず行うのはどれか。

a.病室を個室にする。

b.病室に入るときはガウンを着る。

c.病室に入るときはスリッパに履き替える。

d.採血するときは手袋をする。

e.使用済み注射針はリキャップして廃棄する。

正答の理由

B型肝炎ウイルスなどの血液媒介病原体に対してはCDCのガイドラインで標準予防策が割り当てられている。標準予防策では、血液など感染性のある物質に触れることが予想されるときに手袋を着用する。採血は血液に触れる手技であり、手袋の着用が必須である。

各選択肢の検討

a.血液媒介病原体は標準予防策の対象で、個室は伝播のリスクが高い場合などに優先されるにとどまり、HBs抗原陽性であることだけで個室にする必要はない。

b.ガウンは血液や体液の飛散で衣服が汚染されると予想される場合に用いるもので、入室時に一律に着る必要はない。

c.履物の交換は標準予防策の構成要素に含まれておらず、入室時に必ず行う対策ではない。

d.血液との接触が予想されるときは手袋を着用するのが標準予防策であり、採血では必ず行う。正答。

e.使用済み針はリキャップ・屈曲・破損・手での操作をしないのが原則で、針刺しの危険を高めるため行ってはならない。

覚えるポイント

HBs抗原陽性でも追加の隔離は不要で、血液に触れる手技での手袋着用と針のリキャップ禁止という標準予防策を守る。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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