ゴナドトロピンによる排卵誘発の合併症|第102回医師国家試験G26

第102回医師国家試験 G26(2008年)

正答:d・e

問題

ゴナドトロピンによる排卵誘発の副作用はどれか。2つ選べ。

a.貧血

b.高血圧

c.骨粗鬆症

d.腹水貯留

e.多胎妊娠

正答の理由

外因性ゴナドトロピンによる排卵誘発で問題になる合併症は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と多胎妊娠です。OHSSは10〜20%に生じ、卵巣が著明に腫大して血管内の水分が腹腔内へ移動し、生命を脅かしうる腹水と血管内容量減少をきたします。ゴナドトロピン療法後の成立妊娠の10〜30%は多胎です。公式正答はd、eです。

各選択肢の検討

a.貧血。誤り。ゴナドトロピンによる排卵誘発の合併症として挙げられていません。

b.高血圧。誤り。合併症として挙げられていません。OHSSで問題となるのは、むしろ血管内から腹腔内への体液移動による血管内容量の減少です。

c.骨粗鬆症。誤り。合併症として挙げられていません。ゴナドトロピン投与は卵胞発育を促す治療で、骨量低下を招く低エストロゲン状態をつくる治療ではありません。

d.腹水貯留。正しい。卵巣過剰刺激症候群では血管内の水分が腹腔内へ移動し、生命を脅かしうる腹水と血管内容量減少を生じます。発症頻度は10〜20%とされます。

e.多胎妊娠。正しい。ゴナドトロピン療法後の成立妊娠の10〜30%が多胎です。多胎やOHSSの高リスク例では排卵をトリガーしない方が安全とされます。

覚えるポイント

ゴナドトロピン排卵誘発の二大合併症はOHSS(卵巣腫大と腹水)と多胎妊娠。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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