メラニン性色素斑を示す母斑・母斑症|第102回医師国家試験E39

第102回医師国家試験 E39(2008年)

正答:a・d

問題

メラニン性色素斑がみられるのはどれか。2つ選べ。

a.太田母斑

b.類器管母斑

c.結節性硬化症

d.von Recklinghausen病

e.Kasabach-Merritt症候群

正答の理由

太田母斑は眼皮膚メラノサイトーシスとも呼ばれ、真皮メラノサイトの先天性過誤腫で、眼とその周囲に青灰色の色素沈着をきたします。von Recklinghausen病(神経線維腫症1型)のカフェ・オ・レ斑は、MSDの記載では中等度の褐色をしたそばかす様の斑で、6個以上みられることが診断の手がかりになります。いずれもメラニン(メラノサイト)による色素斑です。一方、類器管母斑(脂腺母斑)は表皮と皮膚付属器の過誤腫で、組織学的には脂腺・未熟な毛包・アポクリン腺の増生からなります。結節性硬化症の特徴的な皮膚所見は90%以上にみられる木の葉状の低色素斑(白斑)と顔面の血管線維腫です。Kasabach-Merritt症候群はカポジ型血管内皮腫などの血管性腫瘍に伴う血小板減少・消費性凝固障害です。したがってメラニン性色素斑を示すのはaとdで、公式正答はa、dです。なお原本はbを「類器管母斑」と印刷していますが、一般に用いられる表記は「類器官母斑」です。

各選択肢の検討

a.太田母斑。正しい。真皮メラノサイトの先天性過誤腫で、眼と眼周囲に青灰色のメラニン性色素沈着を生じます。

b.類器管母斑。誤り。表皮と付属器の過誤腫(脂腺母斑)で、病理では脂腺・未熟毛包・アポクリン腺の増生がみられ、メラニンによる色素斑ではありません。

c.結節性硬化症。誤り。特徴的な皮膚所見は90%以上にみられる木の葉状の低色素斑(白斑)と顔面血管線維腫で、メラニン性色素斑を主徴とはしません。

d.von Recklinghausen病。正しい。カフェ・オ・レ斑は中等度褐色のそばかす様の斑で、6個以上あることがNF1の手がかりとされます。

e.Kasabach-Merritt症候群。誤り。カポジ型血管内皮腫など血管性腫瘍に伴う血小板減少・消費性凝固障害で、色素斑ではありません。

覚えるポイント

メラニン性色素斑=太田母斑(真皮メラノサイト)とNF1のカフェ・オ・レ斑。脂腺(類器官)母斑は付属器過誤腫、結節性硬化症は白斑、Kasabach-Merrittは血管性腫瘍の合併症。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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