第102回医師国家試験 E26(2008年)
正答:a
問題
我が国の悪性新生物について正しいのはどれか。
a.死亡者数は年間30万人を超えている。
b.死亡全体に占める割合は50%を超えている。
c.女性の年齢調整死亡率は上昇している。
d.部位別の年齢調整死亡率は結腸が最も高い。
e.部位別の年齢調整死亡率で胃は上昇している。
正答の理由
出題直前に公表されていた平成18年人口動態統計(確定数)では、悪性新生物の死亡数は329,314人で死因順位第1位、死亡総数1,084,450人に占める割合は30.4%でした。年齢調整死亡率(昭和60年モデル人口)は、国立がん研究センターの人口動態統計がん死亡データで読むと、女性の全部位が1995年108.3から2006年95.8へ、胃が男女計で29.8から20.7へと低下を続けており、2006年に部位別で最も高いのは肺(男女計25.6)で結腸は10.8です。公式正答はaです。
各選択肢の検討
a.死亡者数は年間30万人を超えている。正しい。平成18年は329,314人(平成17年は325,941人)で、いずれも30万人を超えています。
b.死亡全体に占める割合は50%を超えている。誤り。平成18年の死亡総数1,084,450人に対して30.4%で、約3割です。
c.女性の年齢調整死亡率は上昇している。誤り。女性の全部位は1995年108.3から2006年95.8へ低下しています(昭和60年モデル人口)。
d.部位別の年齢調整死亡率は結腸が最も高い。誤り。2006年の男女計では肺25.6が最も高く、胃20.7、大腸16.9と続き、結腸は10.8です。
e.部位別の年齢調整死亡率で胃は上昇している。誤り。胃は男女計で1995年29.8から2006年20.7へ一貫して低下しています。
覚えるポイント
がん死亡は年間30万人超で全死亡の約3割。年齢調整死亡率は全体も胃も低下傾向。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- 平成18年人口動態統計(確定数)の概況 第6表 性別にみた死因順位(第10位まで)別死亡数・死亡率・構成割合(厚生労働省)
- がん統計 集計表ダウンロード(人口動態統計がん死亡データ 1958年〜2024年、昭和60年モデル人口による年齢調整死亡率)(国立がん研究センターがん情報サービス)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。