先天異常をきたす胎内感染|第102回医師国家試験E21

第102回医師国家試験 E21(2008年)

正答:c

問題

先天異常の原因とならないのはどれか。

a.梅毒

b.風疹

c.A型肝炎

d.トキソプラズマ感染症

e.サイトメガロウイルス感染症

正答の理由

梅毒・風疹・トキソプラズマ・サイトメガロウイルスはいずれも経胎盤感染して胎児に形態異常や臓器障害を起こす胎内感染症で、MSDにもそれぞれ先天感染の項目があります。A型肝炎ウイルスは主に糞口感染で急性肝炎を起こし、慢性化もキャリア化もせず、先天異常を起こす胎内感染症として挙げられていません。公式正答はcです。

各選択肢の検討

a.梅毒。誤り(原因となる)。先天梅毒では血性鼻汁を伴う鼻閉、骨軟骨炎と仮性麻痺、水頭症、のちに間質性角膜炎・感音難聴・歯の変形などが生じます。

b.風疹。誤り(原因となる)。先天風疹症候群として小頭症、白内障、心奇形、難聴などの多発奇形と胎児死亡をきたします。

c.A型肝炎。正しい(原因とならない)。主に糞口感染で広がる急性肝炎で、慢性肝疾患やキャリア状態をつくらず、先天異常をきたす胎内感染症には含まれません。

d.トキソプラズマ感染症。誤り(原因となる)。先天トキソプラズマ症では水頭症、頭蓋内石灰化、網脈絡膜炎、小頭症、けいれんなどがみられます。

e.サイトメガロウイルス感染症。誤り(原因となる)。先天CMV感染では小頭症、脳室周囲石灰化、網脈絡膜炎、感音難聴、肝脾腫などがみられます。

覚えるポイント

胎内感染で先天異常を起こす代表はトキソプラズマ・風疹・CMV・単純ヘルペス・梅毒。A型肝炎は糞口感染で含まれない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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