新生児の成熟度の評価|第102回医師国家試験E18

第102回医師国家試験 E18(2008年)

正答:b

問題

新生児の未成熟を示す徴候はどれか。

a.皮膚が厚い。

b.うぶ毛が多い。

c.皮下脂肪が厚い。

d.耳介軟骨が厚い。

e.足底のしわが多い。

正答の理由

出生後の成熟度は新Ballard scoreのように皮膚、耳介・眼、うぶ毛、足底、乳房、外陰という身体所見で評価します。MSDは早産児の外観を「薄く光沢のあるピンク色の皮膚で皮下の静脈が透見され、皮下脂肪・毛・外耳の軟骨が乏しい」と記載しています。うぶ毛(lanugo)は在胎週数が浅いほど多く、後期早産児と正期産児を比べた多変量解析でも「うぶ毛が多い」「足底のしわが浅いか無い」が早産を示す独立した項目でした。公式正答はbです。

各選択肢の検討

a.皮膚が厚い。誤り。早産児の皮膚は薄く光沢があり、下を走る静脈が透けて見えます。過期産児ではむしろ皮下脂肪など軟部組織が減って皮膚が四肢にたるみ、乾いて剝けやすくなります。

b.うぶ毛が多い。正しい。うぶ毛は未熟なほど密に生え、成熟につれて減ります。身体所見で早産を見分ける研究でも独立した指標でした。

c.皮下脂肪が厚い。誤り。早産児は皮下脂肪が乏しく、体表面積比が大きいことと合わせて低体温をきたしやすくなります。

d.耳介軟骨が厚い。誤り。早産児は外耳の軟骨が乏しく、耳介は柔らかく折り曲げても戻りにくいのが特徴です。

e.足底のしわが多い。誤り。足底のしわは成熟とともに増えるので、浅いか無いことが早産を示します。

覚えるポイント

未熟のしるしは薄い皮膚・乏しい皮下脂肪と耳介軟骨・多いうぶ毛・少ない足底のしわ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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