初乳と成熟乳の組成|第102回医師国家試験E16

第102回医師国家試験 E16(2008年)

正答:d

問題

母乳について正しいのはどれか。

a.初乳は混濁した褐色の液体である。

b.初乳の免疫グロブリン量は成熟乳よりも少ない。

c.成熟乳は血漿よりも高張である。

d.成熟乳の糖質は初乳よりも多い。

e.成熟乳の蛋白量は牛乳よりも多い。

正答の理由

公式正答はdです。成分を比べると乳糖は初乳57g/Lに対し成熟乳71g/Lで、糖質は成熟乳の方が多くなります。

各選択肢の検討

a.初乳は混濁した褐色の液体である。誤り。初乳は粘稠で黄色みを帯びた液体で、褐色ではありません。

b.初乳の免疫グロブリン量は成熟乳よりも少ない。誤り。逆です。免疫グロブリンは初乳19g/Lに対し成熟乳0.1g/Lで、初乳にきわめて豊富です。

c.成熟乳は血漿よりも高張である。誤り。ヒト乳の浸透圧は約300mOsm/kgで血漿とほぼ等張です(強化剤を加えると400mOsm/kgを超えることがあります)。

d.成熟乳の糖質は初乳よりも多い。正しい。乳糖は初乳57g/L、成熟乳71g/Lで、成熟乳の方が多くなります。

e.成熟乳の蛋白量は牛乳よりも多い。誤り。総蛋白はヒト成熟乳11g/Lに対し牛乳31g/Lで、ヒト乳の方が少なくなっています。

覚えるポイント

初乳は黄色く免疫グロブリンと蛋白が多い。成熟乳は乳糖と脂肪が多く、浸透圧は血漿とほぼ等張、蛋白は牛乳より少ない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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