高拍出性心不全の原因|第102回医師国家試験D6

第102回医師国家試験 D6(2008年)

正答:a・e

問題

高拍出性心不全をきたすのはどれか。2つ選べ。

a.貧血

b.心膜炎

c.肥大型心筋症

d.心タンポナーデ

e.甲状腺機能亢進症

正答の理由

高拍出性心不全は心拍出量が増加したまま心不全症状を呈する病態で、肥満、慢性の高度貧血、動静脈瘻、甲状腺機能亢進症、敗血症、慢性肺疾患、肝硬変などで生じます。公式正答はa・eです。

各選択肢の検討

a.貧血。正しい。慢性の高度貧血は末梢血管抵抗の低下と代償性の心拍出量増加をきたし、高拍出性心不全の代表的原因です。

b.心膜炎。誤り。心膜炎そのものは心拍出量を増やしません。収縮性心膜炎へ移行すると心膜が著しく肥厚・硬化して心室充満が妨げられ、低拍出になります。

c.肥大型心筋症。誤り。心筋の硬化で拡張期充満が障害され左室拡張末期圧が上昇する病態で、高拍出にはなりません。

d.心タンポナーデ。誤り。心嚢液が心室充満を妨げ、低心拍出とショックをきたします。

e.甲状腺機能亢進症。正しい。代謝亢進と末梢血管抵抗の低下により心拍出量が増え、高拍出性心不全の原因になります。

覚えるポイント

高拍出性心不全=貧血・甲状腺機能亢進症・動静脈瘻・肥満・肝硬変。心膜疾患と肥大型心筋症は充満障害で低拍出。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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