診療ガイドラインの性格|第102回医師国家試験C9

第102回医師国家試験 C9(2008年)

正答:c

問題

診療ガイドラインについて正しいのはどれか。

a.ガイドラインに従わないと医師法違反となる。

b.画一的な診療を提供することが目的である。

c.根拠に基づいた診療を中心に作成される。

d.医療機関ごとに定めることとされている。

e.患者には公開されない。

正答の理由

Mindsは診療ガイドラインを「健康に関する重要な課題について、医療利用者と提供者の意思決定を支援するために、システマティックレビューによりエビデンス総体を評価し、益と害のバランスを勘案して、最適と考えられる推奨を提示する文書」と定義しています。エビデンス(科学的根拠)に基づき系統的な手法で作られる点が核心です。公式正答はcです。

各選択肢の検討

a.ガイドラインに従わないと医師法違反となる。誤り。ガイドラインは法令ではなく推奨を示す文書で、「医療者それぞれの臨床経験を否定するものではありません」とされています。

b.画一的な診療を提供することが目的である。誤り。目的は意思決定の支援で、示されるのは一般的な診療方法であり「必ずしも個々の患者の状況に当てはまるとは限りません」。最終的な判断は患者と主治医が協働して行います。

c.根拠に基づいた診療を中心に作成される。正しい。システマティックレビューでエビデンス総体を評価し、益と害のバランスを勘案して推奨を提示します。

d.医療機関ごとに定めることとされている。誤り。学会等が系統的な手法で作成した診療ガイドラインを、Mindsが収集・評価・選定して公開する仕組みです。

e.患者には公開されない。誤り。Mindsガイドラインライブラリでは患者・家族・市民向けの解説も提供され、一般に公開されています。

覚えるポイント

診療ガイドライン=エビデンス総体の評価に基づく「推奨」。強制ではなく意思決定支援で、患者にも公開される。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第102回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました