消化管壁の最外層(漿膜と外膜)|第102回医師国家試験B40

第102回医師国家試験 B40(2008年)

正答:a

問題

漿膜がないのはどれか。

a.食道

b.胃

c.十二指腸

d.空腸

e.横行結腸

正答の理由

消化管の壁は内側から粘膜・粘膜下層・固有筋層・最外層からなります。腹腔内にある胃や小腸・結腸では最外層が臓側腹膜に覆われた漿膜ですが、食道は頸部・縦隔を走り腹膜に覆われないため、最外層は疎性結合組織からなる外膜で漿膜がありません。これが食道癌の壁外進展が周囲臓器に及びやすい解剖学的背景にもなっています。公式正答はaです。

各選択肢の検討

a.食道。正しい(これが正答)。食道壁は内側から粘膜・粘膜下層・固有筋層・外膜に分かれ、最外層は臓側腹膜に覆われない外膜で、漿膜がありません。

b.胃。誤り。腹腔内臓器で、最外層は臓側腹膜に覆われた漿膜です。

c.十二指腸。誤り。食道の外膜は「胃や腸とは対照的に臓側腹膜のひだに覆われていない」と説明されており、腸である十二指腸には腹膜に覆われた部分(漿膜)があります(球部より先の大部分は後腹膜に固定され、前面が腹膜に覆われます)。

d.空腸。誤り。腸間膜をもつ腹腔内臓器で、最外層は漿膜に覆われています。

e.横行結腸。誤り。横行結腸間膜をもつ腹腔内臓器で、最外層は漿膜に覆われています。

覚えるポイント

食道の最外層は漿膜ではなく外膜で、腹膜に覆われる胃・空腸・横行結腸とは異なる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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