喉頭の解剖(間接喉頭鏡所見の仮声帯)|第102回医師国家試験B32

第102回医師国家試験 B32(2008年)

正答:b

問題

間接喉頭鏡所見の模式図を示す。

仮声帯はどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

間接喉頭鏡所見の模式図。上方に大きな舌状の輪郭(喉頭蓋)があり、その内側に喉頭の入口を示す閉じた輪郭が重なる。中央に縦に細いV字形の空間(声門裂)があり、その左右に2本ずつの帯が並ぶ。下方には左右一対の丸い隆起があり、正中で接している。右方へ①〜⑤の引き出し線が出ている。
図(本文中) / 出典:厚生労働省・第102回B別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

間接喉頭鏡では鏡像として前方(喉頭蓋側)が上、後方(披裂側)が下に見えます。図の上方を広く占める舌状の輪郭が喉頭蓋、中央の細いV字形の空間が声門裂です。声門は前庭ヒダ(仮声帯)と声帯、およびその間の空間からなり、声門裂に直接面する帯が声帯、その一段外側(上方)の帯が仮声帯にあたります。画素計測でも、声門裂の縁に接する帯の中に③、その外側の帯の中に②の点があり、仮声帯は②です。仮声帯は声門上部の構成要素で、声門上癌の亜部位としても「仮声帯」が喉頭蓋・披裂部などと並んで独立に扱われます。公式正答はbです。

画像の見方

問題PDF第13ページから切り出した1030×830pxの画像で計測した。引き出し線の黒点の中心は①(632,327)、②(549,431)、③(487,485)、④(560,653)、⑤(411,687)。y=430の水平走査では、正中(x≈408)の左右に声門裂の縁が x=379 と x=436 にあり、その外側に x=315/x=504、さらに外側に x=236/x=585 の線が並ぶ。②の点(x≈550)は x=504〜585 の帯の中、③の点(y=484 で x≈490)は声門裂に直接面する x=454〜521 の帯の中にある。①の点は y=324 の走査で内側の輪郭(x≈524)と上方の大きな輪郭の右縁(x≈749)の間にあり、喉頭蓋の領域に落ちる。④は下方右側の丸い隆起(y=653 で x=432〜632 の範囲)の中、⑤は左右の隆起が接する正中の切れ込み(y=687 で x≈390〜452)の中にある。模式図であり、実際の粘膜色調や左右差は判断できない。

各選択肢の検討

a.①。誤り。点は内側の喉頭入口の輪郭より外側で、上方の大きな舌状構造の内部にあり、喉頭蓋の領域を指しています。

b.②。正しい。声門裂に面する帯(③)の一段外側にある帯で、声帯の上方にある前庭ヒダ=仮声帯です。

c.③。誤り。V字形の声門裂に直接面する帯で、発声時に振動する声帯そのものです。

d.④。誤り。図の下方(間接喉頭鏡像では後方)にある左右一対の丸い隆起の一方を指しており、位置から披裂部にあたります。

e.⑤。誤り。左右の隆起が正中で接する切れ込みを指しており、位置から披裂間部(後連合)にあたります。

覚えるポイント

間接喉頭鏡像では声門裂に面する帯が声帯、その外側(上方)の帯が仮声帯(前庭ヒダ)で、仮声帯は声門上部に属する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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