鉛健康診断の尿検査項目|第102回医師国家試験B28

第102回医師国家試験 B28(2008年)

正答:d

問題

鉛健康診断の尿検査項目はどれか。

a.馬尿酸

b.マンデル酸

c.トリクロロ酢酸

d.δ-アミノレブリン酸

e.β2-ミクログロブリン

正答の理由

公式正答はdです。鉛中毒予防規則は、鉛業務に常時従事する労働者の健康診断項目として血液中の鉛の量の検査と尿中のデルタアミノレブリン酸の量の検査を定めており、尿で測るのはδ-アミノレブリン酸です。

各選択肢の検討

a.馬尿酸。誤り。トルエンの生物学的モニタリング指標で、有機溶剤中毒予防規則が尿中馬尿酸の検査を定めています(キシレンはメチル馬尿酸)。

b.マンデル酸。誤り。エチルベンゼンやスチレンの代謝物で、特定化学物質障害予防規則が尿中マンデル酸の測定を定めています。

c.トリクロロ酢酸。誤り。トリクロロエチレン・テトラクロロエチレン・1,1,1-トリクロルエタンなどの代謝物で、尿中トリクロル酢酸または総三塩化物として測定します。

d.δ-アミノレブリン酸。正しい。鉛はヘム合成系のALA脱水酵素を阻害するため尿中にδ-アミノレブリン酸が増加し、鉛健康診断の尿検査項目とされています。

e.β2-ミクログロブリン。誤り。カドミウムによる近位尿細管障害の指標で、カドミウム取扱業務の健康診断で尿中測定が定められています。

覚えるポイント

鉛は血中鉛と尿中δ-ALA。トルエン=馬尿酸、キシレン=メチル馬尿酸、スチレン/エチルベンゼン=マンデル酸、有機塩素系溶剤=トリクロル酢酸、カドミウム=尿中β2-ミクログロブリン。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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