第102回医師国家試験 B8(2008年)
正答:c
問題
国民医療費について正しいのはどれか。
a.正常分娩に要する費用を含む。
b.国民所得に対する割合は10%を超える。
c.傷病分類別一般診療医療費では循環器系疾患が最も多い。
d.年齢別1人当たり医療費は65歳以上が65歳未満の約2倍である。
e.財源別では「保険料」、「公費」および「患者負担」の中で「公費」が最も多い。
正答の理由
平成18年度国民医療費では、一般診療医療費を主傷病の傷病分類別にみると「循環器系の疾患」5兆7,725億円(23.0%)が最も多く、次いで新生物11.5%、呼吸器系の疾患8.5%でした。公式正答はcです。
各選択肢の検討
a.正常分娩に要する費用を含む。誤り。国民医療費は傷病の治療費に範囲を限っており、正常な妊娠・分娩等の費用、健康診断・予防接種等の費用、義眼・義肢等の費用は含みません。
b.国民所得に対する割合は10%を超える。誤り。平成18年度は国民医療費33兆1,276億円に対し国民所得比8.88%(平成17年度9.04%)で、当時は10%に達していません。
c.傷病分類別一般診療医療費では循環器系疾患が最も多い。正しい。23.0%を占め、65歳以上に限るとその割合は30.7%に達します。
d.年齢別1人当たり医療費は65歳以上が65歳未満の約2倍である。誤り。平成18年度の1人当たり国民医療費は65歳未満15万4,000円、65歳以上65万9,800円で、約4倍です。
e.財源別では「保険料」、「公費」および「患者負担」の中で「公費」が最も多い。誤り。平成18年度は保険料16兆1,773億円(48.8%)、公費12兆1,746億円(36.8%)、患者負担4兆7,555億円(14.4%)で、保険料が最も多くなっています。
覚えるポイント
国民医療費は傷病の治療費のみ。財源は保険料>公費>患者負担、傷病分類別では循環器系疾患が最多。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- 平成18年度国民医療費の概況 国民医療費の範囲と推計方法の概要(厚生労働省)
- 平成18年度国民医療費の概況 1 国民医療費の状況(厚生労働省)
- 平成18年度国民医療費の概況 3 財源別国民医療費(厚生労働省)
- 平成18年度国民医療費の概況 5 年齢階級別国民医療費(厚生労働省)
- 平成18年度国民医療費の概況 6 傷病分類別一般診療医療費(厚生労働省)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。