第102回医師国家試験 B6(2008年)
正答:d
問題
10年前に比べて減少しているのはどれか。
a.精神科病院数
b.歯科診療所数
c.一般診療所数
d.病院の一般病床数
e.病院の療養病床数
正答の理由
医療施設調査でこの10年を比べると、施設数は精神科病院・歯科診療所・一般診療所のいずれも増えています。一方、病院の病床は平成4年の1,686,696床をピークに毎年減っており、平成8年の「その他の病床」1,262,838床(現在の一般病床+療養病床に相当)に対し平成18年の一般病床は911,014床で、同じ時期に療養病床が350,230床まで増えた分だけ一般病床が大きく減りました。減少しているのはdです。公式正答はdです。
各選択肢の検討
a.精神科病院数。誤り。平成8年1,057施設から平成18年1,072施設、平成19年1,076施設へとわずかに増えています。
b.歯科診療所数。誤り。平成8年59,357施設から平成18年67,392施設へ、10年で約8,000施設増えています。
c.一般診療所数。誤り。平成8年87,909施設から平成18年98,609施設へ増加しています。無床が増えて有床が減るという内訳の変化はありますが、総数は増加です。
d.病院の一般病床数。正しい。平成8年の「その他の病床」1,262,838床に対し平成18年の一般病床は911,014床。平成13年施行の医療法改正で「その他の病床」が一般病床と療養病床に区分され、療養病床へ移った分だけ一般病床が減りました。病院病床の総数自体も平成4年をピークに減り続けています。
e.病院の療養病床数。誤り。療養病床は増えた側です。療養病床を有する病院は平成8年の494施設から平成18年の4,243施設へ増え、病床数も平成14年113,534床から平成18年350,230床となりました(平成18年以降は転換政策で減少に転じます)。
覚えるポイント
施設数はどれも増加。減ったのは病院の一般病床で、一般・療養の区分再編と病床総数の減少が背景にある。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- 平成19年(2007)医療施設(動態)調査・病院報告の概況 統計表1 施設の種類別にみた施設数・病床数及び人口10万対施設数・病床数の年次推移(厚生労働省)
- 平成19年(2007)医療施設(動態)調査・病院報告の概況 2 病床数(厚生労働省)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。