WHO憲章における健康の定義|第102回医師国家試験B1

第102回医師国家試験 B1(2008年)

正答:b・d

問題

WHO憲章では、健康とは、単に疾病がないということではなく、「身体的、□□的、□□的に完全に良好な状態である」としている。

□□に入る言葉はどれか。2つ選べ。

a.機能

b.精神

c.衛生

d.社会

e.経済

正答の理由

WHO憲章の前文は健康を「a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity」と定義しています。physical=身体的、mental=精神的、social=社会的の三つで、空欄に入るのは精神と社会です。公式正答はbとdです。

各選択肢の検討

a.機能。誤り。憲章の定義に「機能的」に当たる語はありません。生活機能はWHOがICF(国際生活機能分類)という別の分類で扱う概念で、健康の定義の構成要素ではありません。

b.精神。正しい。原文のmentalに当たり、身体・社会と並ぶ三本柱の一つです。

c.衛生。誤り。衛生は健康を守るための手段・分野の名称で、憲章が挙げる良好な状態の側面ではありません。

d.社会。正しい。原文のsocialに当たります。疾病がないことだけでなく社会的に良好であることまで求めた点が、この定義の要点です。

e.経済。誤り。憲章で経済的条件は「人種・宗教・政治的信念・経済的または社会的条件による差別なく」健康の権利が保障されるという文脈で現れ、健康そのものの定義には含まれません。

覚えるポイント

WHO憲章の健康は「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態」で、疾病がないことだけを指すのではない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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