アデノイド増殖症の症状|第102回医師国家試験A19

第102回医師国家試験 A19(2008年)

正答:a・b

問題

口蓋・咽頭扁桃肥大症〈アデノイド〉が原因となるのはどれか。2つ選べ。

a.難聴

b.いびき

c.鼻出血

d.開鼻声

e.嚥下障害

正答の理由

公式正答はa・bです。アデノイド増殖症の症状として、上咽頭の閉塞による口呼吸・いびき・睡眠障害・口臭に加えて、反復する急性中耳炎や遷延する中耳貯留液による伝音難聴が挙げられています。耳管咽頭口が塞がれて中耳の換気が悪くなるためです。

各選択肢の検討

a.難聴。正しい。反復する中耳炎や持続する中耳貯留液に続いて生じる伝音難聴が、アデノイド増殖症の症状として挙げられています。

b.いびき。正しい。上咽頭の閉塞による慢性の口呼吸とともに、いびきと睡眠障害が代表的な症状です。

c.鼻出血。誤り。症状の一覧に含まれません。男子の思春期に同じような鼻閉症状を示し鼻出血を伴うものとしては、鑑別すべき若年性鼻咽腔血管線維腫が挙げられています。

d.開鼻声。誤り。アデノイドで生じるのは鼻がつまったように響く閉鼻声です。開鼻声(鼻に息が抜ける話し方)は鼻咽腔閉鎖不全でみられるもので、両者は区別するよう明記されています。

e.嚥下障害。誤り。アデノイド増殖症の症状として挙げられていません。扁桃摘出の適応も反復感染・閉塞性睡眠時無呼吸・扁桃周囲膿瘍の反復などで、嚥下障害は中心の症状ではありません。

覚えるポイント

アデノイドは鼻閉・口呼吸・いびき・睡眠障害と、耳管閉塞による滲出性中耳炎・伝音難聴。声は閉鼻声で、開鼻声は鼻咽腔閉鎖不全。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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