新生児の頭血腫|第102回医師国家試験A3

第102回医師国家試験 A3(2008年)

正答:c

問題

新生児の頭血腫で正しいのはどれか。

a.硬い腫瘤である。

b.皮下の出血である。

c.骨縫合を超えない。

d.生後3日までに消失する。

e.穿刺して血液を吸引する。

正答の理由

公式正答はcです。頭血腫は骨膜下の出血で、骨膜が骨縫合部で骨に固着しているため、出血は1つの頭蓋骨の上に境界鮮明にとどまり、縫合を越えて広がりません。これが帽状腱膜下血腫や産瘤との決定的な区別点です。

各選択肢の検討

a.硬い腫瘤である。誤り。中身は液状の血液で、周囲に隆起した骨膜の縁を触れるため硬く感じることがありますが、腫瘤そのものは硬くありません。長期に残って石灰化し骨性の塊になることが時にあります。

b.皮下の出血である。誤り。出血は骨膜と骨の間(骨膜下)です。皮下(骨膜の外)に漿液血性の液がたまるのは産瘤で、こちらは縫合を越えます。

c.骨縫合を超えない。正しい。骨膜が縫合部で骨に固着しているため、1つの骨を覆う範囲に鮮明に限局します。片側性で後頭骨か頭頂骨に多くみられます。

d.生後3日までに消失する。誤り。多くは生後数日のうちに目立ってきて、消えるまでに数週間かかります。

e.穿刺して血液を吸引する。誤り。治療は不要です。経過中に貧血や高ビリルビン血症をきたすことがあるためその監視を行います。

覚えるポイント

頭血腫=骨膜下出血で縫合を越えない。産瘤は皮下で縫合を越え、帽状腱膜下血腫は頭部全体に広がり出血性ショックの危険がある。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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