3歳児の知的発達は年齢に合う田中・Binet知能検査で評価する|第120回医師国家試験F45

第120回医師国家試験 F45(2026年)

正答:a

問題

3 歳の男児。言葉の遅れを心配した母親に連れられて来院した。襟のついた服や長いズボンをはくことを嫌がり、家ではおもちゃを一列に並べる一人遊びをしていることが多いという。聴力検査では異常を認めない。

この患児に用いる検査で適切なのはどれか。

a.田中・Binet 知能検査

b.前頭葉機能検査〈FAB〉

c.標準型失語症検査〈SLTA〉

d.改訂長谷川式簡易知能評価スケール

e.Wechsler 児童用知能検査〈WISC‐IV〉

正答の理由

言葉の遅れに加え、感覚の過敏さや反復的な遊びがあり、発達の特徴を総合的に評価します。選択肢の中では3歳児に適用できる田中・Binet知能検査が適切で、aが正答です。この検査だけで自閉スペクトラム症を確定するわけではありません。

各選択肢の検討

a.田中・Binet知能検査:幼児から使用でき、3歳の本児の知的発達を評価する検査として適切です。

b.前頭葉機能検査〈FAB〉:前頭葉機能を評価する検査で、本問の3歳児の全般的な知的発達をみるための選択ではありません。

c.標準型失語症検査〈SLTA〉:失語症の言語機能を評価する検査で、幼児の発達性の言葉の遅れを評価する本問とは目的が異なります。

d.改訂長谷川式簡易知能評価スケール:主に認知症のスクリーニングで用いられ、本児に適した検査ではありません。

e.WISC-IV:日本版の適用年齢は5歳0か月〜16歳11か月であり、3歳の本児は対象年齢に達していません。

覚えるポイント

検査は、疑う病態だけでなく年齢と評価目的を合わせて選びます。知能検査の結果と、対人関係・コミュニケーション・行動の特徴や日常生活での様子を総合して発達を評価します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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