第120回医師国家試験 F31(2026年)
正答:e
問題
医療従事者の手を介して感染することが多いのはどれか。
a.破傷風
b.C 型肝炎
c.プリオン病
d.レジオネラ症
e.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉感染症
正答の理由
MRSAは、保菌者や感染者、汚染した環境などへの接触で医療従事者の手に付着し、その手を介して他の患者へ伝播することがあります。したがってeが正答です。手指衛生はこの接触伝播を防ぐ基本となります。
各選択肢の検討
a.破傷風:環境中の破傷風菌が傷口から侵入する感染を考え、患者間で手を介して広がる感染症としては選びません。
b.C型肝炎:主に感染血液への曝露による感染を考えます。通常の手の接触による患者間伝播が代表ではありません。
c.プリオン病:汚染された特定の組織や医療器具などへの対策が問題となり、通常の手の接触で広がる感染症としては選びません。
d.レジオネラ症:汚染された水に由来するエアロゾルなどを介する感染を考えます。
e.MRSA感染症:医療従事者の汚染した手を介する接触伝播が重要で、正答です。
覚えるポイント
MRSAの保菌者には症状がない場合もあります。見た目や症状の有無だけで手指衛生の必要性を判断せず、適切なタイミングで実施します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。