第120回医師国家試験 F22(2026年)
正答:e
問題
循環血液量減少性ショックの症状で誤っているのはどれか。
a.頻脈
b.冷汗
c.尿量減少
d.皮膚蒼白
e.脈圧増大
正答の理由
循環血液量が減ると静脈還流と一回拍出量が低下し、交感神経による頻脈や末梢血管収縮が起こります。脈圧は一般に狭くなるため、脈圧増大とするeが誤りです。
各選択肢の検討
a.頻脈:減少した一回拍出量を補う反応としてみられます。ただし薬剤や年齢などにより目立たない場合もあります。
b.冷汗:交感神経の反応や末梢循環不全に伴ってみられます。
c.尿量減少:腎血流の低下などによりみられます。
d.皮膚蒼白:末梢血管収縮と皮膚血流の低下による典型的な所見です。
e.脈圧増大:一般には脈圧は狭くなるため、誤りであり正答です。
覚えるポイント
脈圧は収縮期血圧と拡張期血圧の差です。循環血液量減少では、一回拍出量の低下と代償性血管収縮から脈圧の狭小化を考えます。初期には収縮期血圧の低下が目立たないこともあります。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。