第120回医師国家試験 F6(2026年)
正答:c
問題
我が国の人工妊娠中絶で正しいのはどれか。
a.母子保健法に基づく。
b.胎児異常も中絶の適応である。
c.年間 10 万件以上実施されている。
d.本人の同意のみで実施可能である。
e.経口中絶薬はすべての医師が処方できる。
正答の理由
出題前に公表された令和6(2024)年度衛生行政報告例では、人工妊娠中絶件数は127,992件です。年間10万件以上に該当するため、cが正答です。件数は年度を明示して確認します。
各選択肢の検討
a.母子保健法に基づく:人工妊娠中絶に関する規定は母体保護法にあります。
b.胎児異常も中絶の適応:母体保護法第14条には、胎児の異常そのものを独立した適応とする規定はありません。母体の健康への影響など、法定の要件に基づいて判断します。
c.年間10万件以上実施:令和6年度は127,992件であり、正答です。
d.本人の同意のみで実施可能:一律に本人だけの同意でよいとはいえません。配偶者がいる場合は原則としてその同意も必要ですが、配偶者が知れない・意思表示できない場合などの例外があります。
e.経口中絶薬はすべての医師が処方可能:メフィーゴパックは母体保護法指定医師のみが使用し、定められた管理・実施体制が必要です。
覚えるポイント
母子保健法と母体保護法を区別します。同意要件には例外があり、配偶者同意を例外なく要求する説明も不正確です。薬剤を使う方法にも指定医師と適正使用の要件があります。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。