下腿切断後の退院支援で身体障害者手帳を申請する|第120回医師国家試験E40

第120回医師国家試験 E40(2026年)

正答:c

問題

55 歳の男性。左下腿切断術後で入院中である。 2 か月前の休日に交通事故に遭い、左膝下 10 cm の部位で切断した。現在、医療保険によって製作した義足を装着してリハビリテーションを行っており、 1 週間後に退院予定である。職業は広告会社の管理職であり、 1 か月後に職場復帰を目指している。

退院に向け、患者に勧めるべきなのはどれか。

a.失業等給付の申請

b.要介護認定の申請

c.身体障害者手帳の申請

d.成年後見制度の利用手続

e.労働災害休業給付の申請

正答の理由

交通事故により左下腿を切断しており、永続する肢体不自由に対する支援を検討する場面です。身体障害者手帳の申請を勧めるcが適切です。復職を目指していることや義足を装着していることは、申請を妨げる理由にはなりません。

各選択肢の検討

a.失業等給付の申請:在職中で職場復帰を予定しており、失業者としての給付申請を勧める場面ではありません。

b.要介護認定の申請:55歳では介護保険の給付は特定疾病が原因の場合に限られます。交通事故による下腿切断は、その原因に該当しません。

c.身体障害者手帳の申請:下腿切断による肢体不自由について認定を受け、必要な支援につなげるため、正答です。

d.成年後見制度の利用手続:判断能力の低下を示す記載がなく、身体障害だけを理由に利用する制度ではありません。

e.労働災害休業給付の申請:業務・通勤との関連が示されておらず、この事故を労災とする根拠がありません。休日の事故が常に労災の対象外という意味ではありません。

覚えるポイント

身体障害者手帳の認定と、就労できるかどうかは別に考えます。認定には所定の診断書などが必要です。手帳によって利用できる支援は個別の要件を確認し、義足などの補装具についても医療保険との調整を含めて相談します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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