研究参加の同意は理由を示さず撤回できる|第120回医師国家試験E24

第120回医師国家試験 E24(2026年)

正答:e

問題

医学研究の倫理で正しいのはどれか。

a.研究の資金源は秘匿する。

b.侵襲を伴わない研究の倫理審査は不要である。

c.13 歳未満の子どもには研究の目的を伝えない。

d.研究目的の重要性は対象者のリスクより優先される。

e.対象者は理由を説明することなく研究参加の同意を撤回できる。

正答の理由

研究への参加は自由意思に基づき、参加者は理由を説明することなく同意を撤回できます。撤回によって通常の診療などで不利益を受けないよう配慮する必要があり、eが正答です。

各選択肢の検討

a.資金源を秘匿:研究の資金源や利益相反などは透明性を確保し、必要な説明・開示を行います。

b.非侵襲研究は倫理審査不要:侵襲の有無だけで一律に判断できません。研究の内容と適用される倫理指針に従って審査の要否を判断します。

c.13歳未満には目的を伝えない:年齢だけで説明を省かず、理解力や発達段階に応じた説明とアセントを検討します。代諾者の同意とは別に本人の意思を尊重します。

d.重要性がリスクに優先:目的が重要でも参加者の権利・利益を犠牲にしてよいわけではありません。予測される利益とリスクを慎重に評価し、リスクを最小化します。

e.理由なく同意を撤回できる:自由意思を尊重する原則に合致し、正答です。

覚えるポイント

同意取得は署名だけで完了する手続ではありません。研究内容を理解できる説明、参加・不参加の自由、撤回権を保障します。撤回後の試料・データの扱いには限界がある場合もあり、事前に説明します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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