心尖部の高調な全収縮期雑音は僧帽弁逆流を考える|第120回医師国家試験E19

第120回医師国家試験 E19(2026年)

正答:e

問題

身体診察で、心尖部に全収縮期にわたる高調な雑音が聴取されたときに最も考えられる疾患はどれか。

a.心室中隔欠損症

b.大動脈弁狭窄症

c.肺動脈弁狭窄症

d.三尖弁閉鎖不全症

e.僧帽弁閉鎖不全症

正答の理由

僧帽弁閉鎖不全症では左室から左房への逆流が収縮期に生じ、心尖部を最強点とする高調な吹鳴性の全収縮期雑音が典型的です。選択肢ではeが最も適切です。

各選択肢の検討

a.心室中隔欠損症:全収縮期雑音を来しますが、典型的な最強点は胸骨左縁下部で、本例の心尖部とは異なります。

b.大動脈弁狭窄症:典型的には胸骨右縁上部を最強点とする駆出性収縮期雑音で、頸部へ放散します。

c.肺動脈弁狭窄症:典型的には胸骨左縁上部の駆出性収縮期雑音です。

d.三尖弁閉鎖不全症:全収縮期雑音を来しますが、主に胸骨左縁下部で聴取され、吸気で増強することがあります。

e.僧帽弁閉鎖不全症:心尖部の高調な全収縮期雑音に合致し、正答です。

覚えるポイント

心雑音は時相、最強点、性状、放散、呼吸や体位による変化を組み合わせて判断します。聴診だけで重症度を確定せず、心エコーで弁の形態や逆流などを評価します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第120回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました