抜糸では皮膚に近い部分で縫合糸の片側を切る|第120回医師国家試験E17

第120回医師国家試験 E17(2026年)

正答:e

問題

縫合した創部の断面図(別冊No. 1)を別に示す。鑷子(せっし)で縫合糸を挙上している。

抜糸を行う際、剪刀(せんとう)で切離すべき場所はどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

第120回E17 鑷子で縫合糸を挙上した図。原本の①から⑤および鑷子ラベルを保持
別冊No. 1:縫合した創部の断面図 / 出典:厚生労働省・第120回E別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

鑷子で結び目を挙上し、皮膚に近い位置で片側の糸を切ってから、結び目を保持して引き抜きます。図の⑤なら、皮膚の外に出ていた糸を組織内に引き込む長さを最小限にできるため、eが正答です。

画像の見方

⑤は、挙上された結び目から皮膚に向かう糸の皮膚直近です。③は結び目から出る短い端であり、皮膚内を通るループの切離位置ではない点を区別します。

各選択肢の検討

a.①:皮膚の外に露出していた糸の途中であり、ここで切ると、引き抜く際に露出部を組織内へ通すことになります。

b.②:結び目近くの露出部であり、⑤より皮膚外の糸を組織内へ引き込む長さが大きくなります。

c.③:結び目より先の短い糸の端であり、ここを切っても組織を通るループは解放されません。

d.④:結び目から皮膚に向かう露出部の途中で、⑤のように皮膚直近で切る位置ではありません。

e.⑤:結び目側の糸が皮膚に入る直前であり、正答です。片側を切離してから穏やかに抜去します。

覚えるポイント

抜糸では創の治癒状態と離開の有無を確認し、清潔操作で行います。皮膚外に出ていた糸や結び目を不用意に組織内へ通さないことが基本です。両側を切って組織内に糸を残さないよう注意します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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