動眼神経の副交感神経障害では縮瞳できず羞明を来す|第120回医師国家試験E11

第120回医師国家試験 E11(2026年)

正答:b

問題

「普通の明るさでもまぶしく感じ、目を開けているのがつらい」と訴える患者で、障害されている可能性の高い脳神経はどれか。

a.視神経

b.動眼神経

c.滑車神経

d.外転神経

e.顔面神経

正答の理由

動眼神経には瞳孔括約筋へ向かう副交感神経線維が含まれます。この経路が障害されると縮瞳が不十分となり、入射光量を調整しにくくなるため、まぶしさを訴える原因となります。選択肢では動眼神経が適切です。

各選択肢の検討

a.視神経:視覚情報と対光反射の求心路を担いますが、本問では縮瞳を担う遠心路の動眼神経が正答です。

b.動眼神経:瞳孔括約筋への副交感神経線維を含み、その障害による散瞳が羞明の原因となるため、正答です。

c.滑車神経:上斜筋を支配し、障害では眼球運動異常や複視が問題となります。

d.外転神経:外直筋を支配し、障害では外転障害や水平性複視が問題となります。

e.顔面神経:眼輪筋などを支配します。閉瞼不全による眼表面障害は別の機序であり、本問では瞳孔機能を担う動眼神経を選びます。

覚えるポイント

対光反射は求心路が視神経、遠心路が動眼神経です。羞明には角膜・ぶどう膜疾患や片頭痛など多くの原因があり、この訴えだけで動眼神経麻痺を確定せず、瞳孔径、対光反射、眼球運動、眼瞼下垂を確認します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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