第120回医師国家試験 E9(2026年)
正答:b
問題
原発性肺癌で正しいのはどれか。
a.大細胞癌の頻度が最も高い。
b.小細胞癌は化学療法の感受性が高い。
c.扁平上皮癌は喫煙者には発生しにくい。
d.腺癌は喀痰細胞診で早期発見されやすい。
e.腺癌は治療標的となる遺伝子異常に乏しい。
正答の理由
小細胞肺癌は増殖が速く転移しやすい一方、化学療法や放射線治療に比較的高い感受性を示します。そのため病期や全身状態に応じた薬物療法が治療の中心となり、bが正答です。初回治療に反応しやすいことと、再発せず治癒しやすいことは同じではありません。
各選択肢の検討
a.大細胞癌の頻度が最も高い:最も多い組織型は腺癌であり、誤りです。
b.小細胞癌は化学療法の感受性が高い:正答です。高い初期反応が得られる一方、再発や耐性が問題になります。
c.扁平上皮癌は喫煙者に発生しにくい:喫煙との関連が強い組織型であり、誤りです。
d.腺癌は喀痰細胞診で早期発見されやすい:腺癌は末梢に発生することが多く、喀痰細胞診で一律に早期発見しやすいとはいえません。
e.腺癌は治療標的遺伝子異常に乏しい:EGFRやALKなど治療選択に関わる遺伝子異常があり、誤りです。
覚えるポイント
肺癌は組織型だけでなく、病期、全身状態、遺伝子異常や免疫関連の指標などを合わせて治療を選びます。小細胞癌の高い初期治療感受性を、長期予後が良好という意味に置き換えないことが重要です。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。