胸腔穿刺は超音波と局所麻酔で位置・深さを確認する|第120回医師国家試験E7

第120回医師国家試験 E7(2026年)

正答:d

問題

胸水検査のための胸腔穿刺で正しい手技はどれか。

a.第 9 肋間を穿刺する。

b.手技中に咳が生じても急いで手技を進める。

c.肋骨下縁に沿って穿刺針を胸腔内に進める。

d.局所麻酔をしながら胸腔までの距離を確認する。

e.胸水が吸引されたら穿刺針をさらに 5 cm 進める。

正答の理由

局所麻酔針を慎重に進めながら胸水を確認することで、胸壁から胸腔までの深さを把握します。胸水の位置や深さは事前に超音波でも確認し、肺や横隔膜・腹腔内臓器を損傷しない穿刺部位を選びます。dが正答です。

各選択肢の検討

a.第9肋間を穿刺:固定した肋間を一律に選ぶのではなく、超音波で胸水と横隔膜の位置を確認して安全な部位を選びます。

b.咳が生じても急ぐ:咳や胸部症状があれば手技を止めて状態を確認し、急いで続行しません。

c.肋骨下縁に沿って進める:肋間の主な神経血管束が走るため避け、通常は肋骨上縁から穿刺します。

d.局所麻酔をしながら距離を確認:胸壁を麻酔しつつ深さを確認する適切な操作で、正答です。

e.胸水吸引後さらに5cm進める:胸腔到達後に不用意に深く進めると肺損傷などを来すため、不適切です。

覚えるポイント

超音波による安全な部位の選択、清潔操作、局所麻酔、深さの確認を組み合わせます。肋骨上縁からの穿刺でも出血リスクが完全になくなるわけではなく、患者の状態を監視して行います。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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