第120回医師国家試験 E6(2026年)
正答:b
問題
血液培養検体の採取方法で正しいのはどれか。
a.皮膚の消毒薬が乾かないうちに採血を行う。
b.採血時には滅菌手袋を使用する。
c.同部位から複数回採取する。
d.鼠径部からの採取が推奨される。
e.好気性ボトル、嫌気性ボトルの順に血液を注入する。
正答の理由
血液培養では皮膚常在菌などの混入を防ぐ清潔操作が重要です。滅菌手袋を使用するbは適切です。特に消毒後に穿刺部位を再触診する場合は、清潔を保つ必要があります。手指衛生や皮膚・ボトル栓の消毒を手袋で代用することはできません。
各選択肢の検討
a.消毒薬が乾かないうちに採血:消毒薬に必要な作用時間を確保し、十分に自然乾燥させてから穿刺します。
b.滅菌手袋を使用:清潔操作による汚染防止に適切で、正答です。
c.同部位から複数回採取:複数セットは別の穿刺部位から採取することが基本です。
d.鼠径部からの採取を推奨:汚染の問題があり、通常は上肢の末梢静脈を優先します。
e.好気性、嫌気性の順に注入:注入順序は採血器具や手順に依存します。シリンジ採血では空気混入を避けるため嫌気性を先にする手順があり、一律にこの順序とする記載は適切ではありません。
覚えるポイント
採血量と複数セットの確保も検出率に重要です。翼状針で直接採血する場合にはチューブ内の空気を考慮して好気性を先にする手順があり、注入順序を器具と切り離して暗記しません。非接触操作で非滅菌手袋を用いる施設手順もあり、本問の正答を「全施設で常に滅菌手袋のみ必須」と一般化しません。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第120回医師国家試験問題および正答
- CDC:Collect Adult Blood Culture Sets
- さいたま市民医療センター:血液培養採取マニュアル
- South Tees Hospitals NHS:Blood culture(施設手順)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。