第120回医師国家試験 D14(2026年)
正答:d・e
問題
破砕赤血球と血小板減少を認める疾患はどれか。 2 つ選べ。
a.鉄欠乏性貧血
b.再生不良性貧血
c.骨髄異形成症候群
d.溶血性尿毒症症候群
e.血栓性血小板減少性紫斑病
正答の理由
溶血性尿毒症症候群(HUS)と血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は、血栓性微小血管症(TMA)の代表です。微小血管内で赤血球が機械的に破壊されて破砕赤血球を生じ、血小板も消費されて減少するため、dとeが正答です。
各選択肢の検討
a.鉄欠乏性貧血:小球性低色素性貧血が代表で、この組合せを特徴としません。
b.再生不良性貧血:骨髄での血球産生低下による汎血球減少で、微小血管性溶血とは異なります。
c.骨髄異形成症候群:造血の異形成や無効造血による血球減少をきたし、今回の典型的な組合せとしては選びません。
d.HUS:微小血管症性溶血、血小板減少、腎障害などをきたし、正答です。
e.TTP:同じくTMAの病態を示し、正答です。ADAMTS13活性の著減が診断上重要です。
覚えるポイント
破砕赤血球と血小板減少があればTMAを疑い、臓器障害や溶血所見を評価します。DICなどでも破砕赤血球を認めることがあり、これだけでTTPと確定はしません。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。