つぎ足歩行不能は小脳性運動失調の所見|第120回医師国家試験D8

第120回医師国家試験 D8(2026年)

正答:c

問題

アルコール依存症でみられる神経学的所見のうち、小脳失調の所見はどれか。

a.外眼筋麻痺

b.記銘力障害

c.つぎ足歩行不能

d.Romberg 徴候陽性

e.手袋靴下型感覚障害

正答の理由

つぎ足歩行は片方の踵をもう片方のつま先に接して一直線に歩く課題です。小脳性の平衡・協調運動障害があると困難となり、cが適切です。アルコール関連の神経障害には小脳障害以外もあり、所見から障害系統を区別します。

各選択肢の検討

a.外眼筋麻痺:眼球運動系の障害であり、Wernicke脳症などでもみられます。今回の小脳失調所見としてはcを選びます。

b.記銘力障害:記憶の障害であり、協調運動の障害ではありません。

c.つぎ足歩行不能:小脳性の歩行・平衡障害を捉える所見で、正答です。

d.Romberg徴候陽性:閉眼で著しく不安定になる所見で、深部感覚障害や前庭障害などを考えます。

e.手袋靴下型感覚障害:多発ニューロパチーなどでみられる末梢神経性の感覚障害です。

覚えるポイント

小脳性失調は開眼時にも認める点が重要です。ただしつぎ足歩行の異常は小脳疾患だけに特異的ではなく、他の神経所見と合わせて判断します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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