HFpEFでは併存疾患が多く非心血管死の割合も大きい|第120回医師国家試験D4

第120回医師国家試験 D4(2026年)

正答:d

問題

左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)の特徴はどれか。

a.予後は良い。

b.患者数は減少している。

c.背景因子は若年である。

d.非心血管疾患死が多い。

e.β 遮断薬の効果が強い。

正答の理由

HFpEFでは高齢、高血圧、肥満、糖尿病、腎機能障害など多様な背景・併存疾患が関係します。心不全による転帰だけでなく感染症や悪性腫瘍などによる非心血管死の割合も大きいため、dが適切です。心血管死が少なく問題にならないという意味ではありません。

各選択肢の検討

a.予後は良い:駆出率が保たれていても再入院や死亡のリスクがあり、予後良好とはいえません。

b.患者数は減少:高齢化などを背景に重要性が増しており、減少しているという特徴ではありません。

c.若年が背景:代表的な背景因子は高齢などで、若年ではありません。

d.非心血管疾患死が多い:多くの併存疾患を反映した特徴で、正答です。

e.β遮断薬の効果が強い:HFrEFで確立した効果をHFpEF全体へそのまま当てはめることはできません。別の適応で使う場合はあります。

覚えるポイント

HFpEFでもうっ血の管理と併存疾患への介入が必要です。現在はSGLT2阻害薬などの根拠もあり、駆出率が正常だから治療不要とは考えません。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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