床上安静そのものはコンパートメント症候群の典型的原因ではない|第120回医師国家試験D1

第120回医師国家試験 D1(2026年)

正答:b

問題

区画〈コンパートメント〉症候群の原因で誤っているのはどれか。

a.圧迫包帯

b.床上安静

c.ギプス固定

d.筋肉内血腫

e.長時間手術

正答の理由

コンパートメント症候群は、筋膜などで囲まれた区画内の圧が上昇し、筋や神経の灌流が障害される病態です。外からの圧迫、区画内の出血・腫脹、長時間の体位による局所圧迫などが原因になります。通常の床上安静そのものは原因として選ばないためbが誤りです。

各選択肢の検討

a.圧迫包帯:強く巻かれた包帯による外部圧迫が原因となり得ます。

b.床上安静:安静そのものは典型的な原因ではなく、正答です。ただし意識障害下での長時間の局所圧迫などは別です。

c.ギプス固定:腫脹に対して締め付けが強い場合などに発症の危険があります。

d.筋肉内血腫:区画内の容積を増やし、内圧を上げる原因になります。

e.長時間手術:体位や支持具による持続的な筋の圧迫などにより起こり得ます。

覚えるポイント

予想以上の強い痛みや他動的伸展での痛みなどを評価します。末梢の脈が触れることだけで否定せず、疑った場合は緊急に対応します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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