注射生ワクチン接種10日後でも肺炎球菌ワクチンは接種できる|第120回医師国家試験C50

第120回医師国家試験 C50(2026年)

正答:d

問題

1 歳 2 か月の女児。予防接種の相談のため母親に連れられて来院した。 1 週間前に転入したばかりだった。母子健康手帳を確認すると、予防接種は順調に接種され、最終のワクチン接種は来院 10 日前に麻疹・風疹混合ワクチンと水痘ワクチンのそれぞれ 1 回目を接種していた。体温 36.3 °C。活気は良好で、咽頭の発赤を認めず、聴診で異常所見を認めない。受診当日に接種可能で、かつ定期接種のワクチンはどれか。

a.水痘ワクチン 2 回目

b.おたふくかぜワクチン 1 回目

c.インフルエンザワクチン 1 回目

d.小児用肺炎球菌ワクチン 4 回目

e.ヒトパピローマウイルス〈HPV〉ワクチン 1 回目

正答の理由

異なる種類の注射生ワクチン同士は原則27日以上の間隔が必要ですが、注射生ワクチンと不活化ワクチンの間には一律の日数制限はありません。小児用肺炎球菌ワクチンは不活化ワクチンで、1歳2か月は追加接種の時期にあたるためdが適切です。実際には肺炎球菌の初回接種歴と前回からの間隔も確認します。

各選択肢の検討

a.水痘2回目:1回目から10日では短く、少なくとも3か月以上の接種間隔が必要です。

b.おたふくかぜ1回目:注射生ワクチンで、直前のMR・水痘接種から必要な間隔があいていません。また本問の定期接種には該当しません。

c.インフルエンザ1回目:この年齢の通常の接種は任意接種であり、設問の定期接種という条件を満たしません。

d.小児用肺炎球菌4回目:定期接種であり、MR・水痘接種10日後という点は妨げにならず、正答です。

e.HPV1回目:1歳2か月は定期接種の対象年齢ではありません。

覚えるポイント

異なるワクチン同士の間隔と、同じワクチンの次回接種までの間隔を区別します。肺炎球菌の追加接種は生後12か月以降かつ初回接種終了から60日以上の間隔が必要です。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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