第120回医師国家試験 C37(2026年)
正答:c
問題
1 か月の男児。 1 か月健診のため両親に連れられて来院した。在胎 39 週、出生体重 3,300 g。完全母乳栄養である。ぐずるため 1 〜 2 時間おきに母乳を与えており、 1 回の授乳時間に 30〜40 分かかっている。母親は育児不安と寝不足とを訴えている。 身長 55 cm、 体重 3,400 g。 体温 37.0 °C。 脈拍 116/分、 整。 呼吸数30/分。身体所見に異常を認めない。両親への説明で適切なのはどれか。
a.「糖水を与えましょう」
b.「お母さんの愛情不足です」
c.「人工乳を追加しましょう」
d.「授乳回数を増やしましょう」
e.「授乳時間を延ばしましょう」
正答の理由
出生時3,300 gに対し1か月で3,400 gと体重増加が乏しく、すでに頻回かつ長時間の授乳を行っています。母親の不安や睡眠不足もあり、単純に回数や時間を増やすより、授乳状況を評価して必要な栄養を補うことが適切です。選択肢では人工乳を追加するcを選びます。母乳を必ず中止するという意味ではありません。
各選択肢の検討
a.糖水:蛋白質や脂質など必要な栄養素を補えず、栄養不足への対応になりません。
b.愛情不足:医学的根拠がなく、母親を責める説明は不適切です。
c.人工乳を追加:体重増加不良に対し必要な栄養を補う対応で、正答です。
d.授乳回数を増やす:すでに1〜2時間おきであり、回数増加だけを求めるのは適切ではありません。
e.授乳時間を延ばす:すでに1回30〜40分かかっており、時間延長だけで解決するとはいえません。
覚えるポイント
授乳支援では体重の推移、哺乳の実際、排尿・排便、母子の状態を確認します。本人の希望を聞き、栄養確保と育児負担の軽減を一緒に考えます。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。