第120回医師国家試験 C34(2026年)
正答:d・e
問題
食後にインスリン分泌を促進して血糖値を下げるホルモンはどれか。 2 つ選べ。
a.グルカゴン
b.アドレナリン
c.ソマトスタチン
d.グルカゴン類似ペプチド〈GLP‐1〉
e.糖依存性インスリン放出ペプチド〈GIP〉
正答の理由
栄養摂取に応答して消化管から分泌され、血糖に応じてインスリン分泌を促すホルモンをインクレチンと呼びます。代表がGLP-1とGIPで、dとeが正答です。GLP-1は名称にグルカゴンを含みますが、グルカゴンそのものとは異なるホルモンです。
各選択肢の検討
a.グルカゴン:主に肝臓の糖産生を促進して血糖を上げる方向に働き、本問の正答ではありません。
b.アドレナリン:糖産生促進などにより血糖を上げる方向に働きます。
c.ソマトスタチン:インスリンやグルカゴンなどの分泌を抑制し、インクレチンには該当しません。
d.GLP-1:食事に応答して分泌されるインクレチンで、正答です。
e.GIP:GLP-1とともに血糖依存性にインスリン分泌を促し、正答です。
覚えるポイント
インクレチンのインスリン分泌促進作用は血糖依存性です。この仕組みと、GLP-1受容体作動薬やDPP-4阻害薬などの治療薬を結び付けて整理します。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。