第120回医師国家試験 C31(2026年)
正答:d
問題
障害により嗄声を引き起こす神経はどれか。
a.横隔神経
b.顔面神経
c.舌咽神経
d.反回神経
e.交感神経幹
正答の理由
反回神経は迷走神経の枝で、声帯を動かす喉頭筋の多くを支配します。障害されると声帯の動きが悪くなり、声がかれる嗄声をきたすためdが正答です。嗄声には声帯炎や腫瘍など他の原因もあり、声がかれただけで反回神経麻痺と断定はしません。
各選択肢の検討
a.横隔神経:横隔膜の運動を担う神経で、本問の嗄声を起こす神経としては選びません。
b.顔面神経:主に表情筋の運動などを担い、声帯運動の支配神経ではありません。
c.舌咽神経:咽頭の感覚や嚥下に関係しますが、反回神経による声帯運動障害とは区別します。
d.反回神経:声帯運動に関わり、麻痺により嗄声をきたすため正答です。
e.交感神経幹:障害ではHorner症候群などを考え、声帯運動の主な支配神経としては選びません。
覚えるポイント
反回神経は頸部だけでなく胸部も走行します。甲状腺の手術や頸胸部の病変など、声帯から離れた部位の障害でも嗄声をきたします。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。